ニュージーランドから日本へ
ニュージーランドの有機生活庵「あいむほーむ」は、場所を日本に移し、これから新しいあいむほーむを再生する計画です。現在、四国徳島の佐那河内村に、ベースとなる場所を検討中です。どんなものが出来上がるかは、まだ未知数ですが、これからたくさんの人たちとの繋がりを大切にし、そこで新しいあいむほーむの建設を進めます
新しい「あいむほーむ」のテーマは、「コモンの再生」です。これからインターネットやAIが進化をし、情報支配の世の中になるとき、人間性を失なうことを防ぐベストの方法は、孤立・分離しないこと、すなわち人間同士の結びつきを強くすることです。インターネットで結ばれるのでなく、生身の人間が共住・共食し、コミュニケーションを持つこと、それがコモンの再生です。コミュニティとは違った、新しい形を模索します。
今までの「あいむほーむ」で提言してきた「有機生活」は、そのまま引き継ぎます。以前から言っているように、有機生活は、有機食品を食べて暮らすことではありません。もっと人間的な生活をしようということです。有機の意味には、生きている、血が通っている、結ばれているなど、これからの暮らしに必要な要素が含まれます。そういう暮らし方を、再認識する、それが有機生活です。「有機生活楽習宿」で私たちが伝えてきたことを、さらに充実させていきたいと思います。
新しい「あいむほーむ」を構築するにあたって、私たちが30年間ニュージーランドで体験したことは、しっかり生かしたいと考えます。ニュージーランド人の気取らない自然な生き方、コミュニティのあり方、農園と暮らしの一体化、有機菜園のあり方、友人同士の付き合い方、その他多くの学びがありました。もちろん、日本の優れた文化も、もう一度再認識し、このプロジェクトに生かして行きたいと思っています。
コモンハウスは、みんなのためのみんなで使えるスペースです。みんなとは、この価値観を分かち合える仲間、地元の人々、そして、日本中からここを訪れ、有機生活やコモンを学びたい人たち、そういう人が、共有できるスペースになります。カフェ、コミュニティ・ホール、有機生活ショップ、ゲストハウスなどと有機菜園(フードフォレスト)が融合したものになると思いますが、具体的な設計はこれからです。現在、四国徳島の佐那河内村に土地を取得でいるよう進めています。
新しいあいむほーむができたら、そこにこんなものが集まってくれたらと思っているものがあります。
外国人や海外経験のある若い人たち
モノづくりが好きな人
有機農業
そして、コモンを盛り立ててくれる人たち
それが集まれば、素晴らしい村が出来上がると思います。