
遠い(あるいは近い)将来、人間の行きつく先は2つある(しかない)と思います。一つは、死滅してこの地上から姿を消す。もう一つは、ヒトみんなが、愛を持ちスピリチュアルになり、みんなが一人のために、一人がみんなのために生きるようになる。その時には、国家という存在はなくなり、政治家も必要ない。もちろん、お金は要らない。人間が地球の土地を所有することなどなくなる。そう、美しき緑の星のように。500年後か、5万年後か、それは分かりませんが。ヒトは、今すぐそのようにはなれないけれど、今日から少しでも、その方向にかじを取ることはできます。昨日までしていなかった何か小さなことでも、今日から始めることはできると思うのです。行きつく先を知らずに、ただやみくもにエコをやったり、自給自足をするのと、行きつく先に向かって歩き始めるのとでは、大きな差があります。一人一人、できるレベルはそれぞれ違っても、みんなが少しずつやれば、いつかは実現するのです。TRANSITION(移行過程)と言う言葉があります。自分なりのトランジションという生き方をすればいいのです。
トランジション・タウン
トランジション・タウンは、イギリス南部の小さ なまち、トットネスで始まった、持続不可能な社 会から持続可能な社会へ移行するための市民運動 のことです。ピークオイルと気候変動という危機 を受け、市民の創意と工夫、および地域の資源を 最大限に活用しながら脱石油型社会へ移行してい くための草の根運動です。
パーマカルチャーおよび自然建築の講師をしてい たイギリス人のロブ・ホプキンスが、2005 年秋、 イギリス南部デボン州の小さな町トットネスで立 ち上げ、3 年足らずの間にイギリス全土はもちろ んのこと、欧州各国、北南米、オセアニア、そして 日本と世界中に広がっています。 私たちの住む「ナティモティ」は、トランジショ ン・タウンとして定義されているわけではありま せんが、世界各地から、自然でサステイナブルな ライフスタイルを実践するために、たくさんのユ ニークな人たちが集まり、同じ意識を持った町と いうことが言えると思います。
堺屋太一氏が、「油断」を書いたのは、もうだいぶ 前のことですが、いずれはオイルが枯渇するとき はやってきます。液化天然ガスも、シェールオイ ルも同じことです。
食糧やその他の生活資材をローカルで調達するこ とは、マイレージを減らすことになり、その効果 も少なくありません。一つの思想に合わせる必要 はありませんが、規模が小さければ比較的まとま りやすく、特定のコンセプトで街づくりをするこ とも可能です。これからの新しいライフスタイル を町単位で開拓していくことができれば、次世代 型タウン、次世代型コミュニティを創ることが、 実現できるのではないでしょうか。
私たちの幸せを実現する「桃源郷」の出現は、まだ まだ先のことですが、私たち人間の意識の変化は、 それに向けて既に変わり始めています。10%の 人間の意識が変わると世の中が変わると言われて いますが、そういう波の動きを感じているのは、 私だけではないように思うのです。その動き始め が、トランジションの意味でもあるのです。